Montreal Blog
- カナダの文化
- 2015-04-25
私がモントリオールに引っ越したのは、2001年の9月。初めての海外での生活でした。
モントリオールに着いた時、ポストカードの中に立っている気がしました。モントリオールの町並みは、現実にはありえないほど美しく目に映ったのです。全てのものが、生き生きし、町の人々は活気にあふれていました。日本の厳しい企業から離れたての私には、不思議なくらいな雰囲気が漂っていました。モントリオールの人たちは、どんな風にして生活してるんだろう。どうしてみんな、そんなに生き生きしてるんだろうと興味を持ちました。
2001年、ケベック州では約3千人の日本人がいました。同じ時期、BC(ブリティッシュ・コロンビア州)では、3万7千人の日本人がいました。もちろん、14年後の今では、どの州も日本人人口が増加しているに違いありません。しかし、私が来た当時の2001年は数字からも言えるように、ほとんど日本人に会う機会がありませんでした。
引っ越した当初は、「日本人フリー」の環境が新しく楽しんでいました。大手企業からのストレスを発散するには最適の環境でした。何も心配しなくていい。誰も私のこと知らない。フリーだ〜!本当に新しいスタートだ!と。
3年があっという間に過ぎました。日本のことがだんだん恋しくなってきました。特にお正月辺りは、深々とした日本の風情さが身にしみるように恋しくなりました。お正月料理食べたいな。お宮参りに行きたいな。家族に会いたいな、、と。
新しい文化に対応していくのは、英語・フランス語の語学を学ぶより大変でした。日本文化とカナダ文化には、大きな違いがあります。どちらが良いとか悪いとかではなかったのですが、自分がどこに所属するのか、誰なのかと、よく自分に問いかけていました。日本の文化、常識はカナダでは通用する時もありますが、しない時も多いです。しない時は、痛い思いを多々したものです。だからといって、郷に入っては郷に従うことを100%する必要もないのです。カナダは新しい国です。モントリオールは多文化が集まった場所です。自分を無くさず、上手なバランスを自分で生み出す。それが、一番大事なことではないでしょうか。
モントリオールに来て早14年が経ちました。色々なことを経験してきましたが、これまで楽しくチャレンジした生活ができているのは、もちろん周りの方々のサポートが基盤になりますが、「自分」をしっかりコントロールし、夢に向かって自分を信じていくことが大切だと理解しているからだと思います。私の大好きなアルバート・アインシュタインの名言です。
想像力は知識よりも大切だ。
知識には限界がある。
想像力は、世界を包み込む。
私は、想像することができる人は、それを叶えることができる人だと思います。異国で生活するのは、楽しいことばかりではありませんが、1つ1つ順番にこなし、目標に向けて進んで行くことを常に心がけています。